ブログ

CBT受験について

エデュ・プラニングの英語課です。

今回は、英語の試験で広がってきているCBTについて、考えたいと思います。

CBT(Computer Based Testing)は、資格試験において広く採用されており、テストセンターに設置されているパソコンを仕様して実施されるサービスです。IBT(Internet Based Testing)と混同されることもありますが、CBTは指定の会場に出向く必要がある一方、IBTは自宅でもどこでもインターネットに接続できるデバイスがあれば手軽に受験ができます。 英語の資格試験では英検(R)、TOEFL(R)、TOEIC(R)などがCBTで受験ができます。CBTには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。以下では、受験者の視点に立って、CBTによる資格試験のメリットとデメリットについてご紹介します。

受験者にとって、CBT受験のメリットは、利用のしやすさにあります。従来の紙ベースの試験では、試験日程や会場が限られているため、受験者はそれに合わせてスケジュールを組み、また場合によっては不案内な場所まで受験に出向く必要がありました。しかし、CBTでは複数の試験日程や試験会場が用意されており、受験者は自分の都合に合わせて選択することができます。日程もそうですが、試験会場も選択できるため、従来の紙ベースの試験のように、受験票が手元に届くまで試験会場がわからない、毎回異なった会場で受験をするといった心理的負担も軽減することができます。英検(R)の場合、従来の紙ベースの試験であれば一次試験、二次試験の日程が異なっていますが、CBT受験は1日で4技能を測ることもできます。このため受験に対するモチベーションを保ちやすいといったメリットもあります。これらメリットにより、仕事や学業との調整がしやすくなり、スコアアップや合格までの期間を早めることも可能となります。受験の機会が増える分、特に英語外部検定入試を利用したい受験者にとっては受験地による不公平さの解消にもなります。

一方、CBTにはいくつかのデメリットも存在します。まず、受験者自身がコンピュータやソフトウェアの使い方に慣れていない場合、試験中に操作ミスをする可能性があるということです。ミスではありませんが、TOEFL(R)などの場合、ライティングテストでタイピング入力があるため、タイビングスピードが遅いと時間がかかり不利になるという懸念があります。各資格試験でCBTの無料模擬テストを公開していますので、事前に確認しておくことでこれらのデメリットを解消することができるかと思います。またメリットに挙げましたが、受験が1日で終わる分、試験時間が長くなるというデメリットもあります。集中力をどれだけ持続させられるかが課題となります。さらにCBTの方が受験料が高いという点もあります。 以上が、CBTによる資格試験のメリットとデメリットの一部です。CBTの導入は受験者にとっての利便性をもたらす一方で、技術的な問題や制約があることも認識する必要があります。CBTの受験が自分にとって合っているのかを検討して受験をすることが重要です。

<参考Webページ>

<TOEFL>https://www.jp.ets.org/toefl/test-takers/ibt/prepare/practice-tests.html

<日本英語検定協会>https://www.eiken.or.jp/

<日本の資格検定>https://jpsk.jp/examinations/genre/language.html

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

TOP